「SDGsを子どもたちにどう伝えよう」
7月に、ACCU様が開催された”SDGs カリキュラム・教材検討会※“で、ストーリービジュアライゼーションを行いました。
(※2019 年度ユネスコ活動補助金(SDGs 達成の担い手育成(ESD)推進事業)
学校教員による持続可能な未来の担い手を育むカリキュラム・教材開発事業 )
今回は、津布久遊さんと2名体制で伺いました。
会場は、目黒区にある小学校。
夏休みで子どもがいないけど、廊下や、体育館、下駄箱の風景から今にも子どもの声が聞こえてきそう。
うん十年ぶりの小学校との対面に、思わずノスタルジックな気持ちにさせられます。
ワークショップは、全国津々浦々から小中高・教育方針を問わず先生が一同に会し開催されました。
場のテーマは、SDGsを自分たち自身が、どう肚落ちして理解し、子どもたちに伝えていくか、を話し合うことです。
そして、大きなゴールは、この場で話し合われたことを、そのまま教材として、現場で使われるようにすることでした。
ビジュアライゼーションを使うことを考えて下さったのは、
その場の空気感、先生たちの言葉を絵として教材に掲載したい、というニーズがあったから。
ACCU担当者の真穂さんは、グラフィックレコーダーの有里ちゃんに紹介してもらい、出会うことができました。
大きな黒目と笑顔が印象的な方で、傍から見ると、「これはなかなかどうして大変な企画だね」と思うような
プログラムを丁寧に、ぐいぐい引っ張っていきます。
私たちの出番は、全体で「発達段階に応じた”変容”を促す体系的な学びとは」というテーマの対話を共有する時間。
それまでの時間は、集まった18名の先生方の似顔絵を、2名で分担しボードにおさめていきます。
今回の記録写真は、カメラマンである 平柳 智子さんに依頼しました。
(とっても素敵な写真を撮影して下さる信頼できる方です。てくすとの庭ページにプロフィールが記載されいます)
最初は、かたい雰囲気が漂っていた会場ですが、アイスブレイクそしてディスカッションが始まると、
先生たちひとりひとりの情熱や哲学が、対話を活気づけ、会場の空気が熱を帯び始めます。
「これからは答えのない時代」
「感性を大切にしたい」
「変容し続けること」
「プロセスこそ大事」
「創っていくことで個が生きる」
そして、全体で対話した内容を共有する時間になりました。
チームごとに話し合った内容を発表していきます。
リアルタイムで、皆さんのコメントと、SDGsで思いを馳せた”自然”の様子、そして私たちの日常が息づく”街” の様子を
真っ白なキャンバスに描いていきます。
そして、それぞれのチームで、「これがキーワードだ」と心に決めた一言を、キャンバスの
ど真ん中(付箋を貼っている箇所)に、教員の方々ご自身で手書きをして頂きました。
ひとりひとりの思いがのった描き味が、キャンバスで輝きます。
朝に訪れたときは明るかった小学校。
白熱の1日がようやく終わるころには、すでに真っ暗でした。